コーヒー×漫画。「漫画界の吟遊詩人」山川直人さんの『コーヒーもう一杯』「シリーズ小さな喫茶店」のご紹介!

おはようございます。

後珈琲探訪記です。

今回は、山川直人さんの珈琲を題材にした漫画『コーヒーもう一杯』と「シリーズ小さな喫茶店」を紹介したいと思います!

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コーヒーに関する本や漫画を書店で探すと、「コーヒーの美味しい淹れ方」「コーヒーの知識」といった実践的な内容のものがほとんどだと思います。

 

みなさんは、そういった本もいいけれどもっとコーヒーの文学的で魅惑的な側面を表した本はないのかなと思ったことはありませんか?

 

私は長らく思っていました。そして一冊、お気に入りを見つけましたので紹介したいと思います!

 

『コーヒーもう一杯』

山川直人さんの漫画は、基本的に短編です。今回紹介する漫画も短編集で、約20ページの完結した物語がいくつも収録されています。

f:id:bubuyamacoffee:20221222082013j:imagef:id:bubuyamacoffee:20221222082018j:imageこの独特の絵柄。詩的な趣が表紙から表れています。

この時点で、「こういう珈琲の本を探していた」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

この漫画の魅力は、丁寧に綴られた純文学や詩集のような趣にあると思います。「漫画界の吟遊詩人」という通り名も納得できます。

 

漫画の特徴として、日々の出来事の「陰影」が大切に描かれていることが挙げられます。

 

光でも闇でもない、誰でも経験したことがあるような、見逃してしまいそうなニュアンスが大事に汲み上げられています。

 

悲劇でも喜劇でもないただ人生を礼賛するような物語の数々。

 

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ここでは、物語の内容を説明などはやめておこうと思います。

この漫画に関しては、あらすじを描いてもあまり魅力が伝わらないと感じるからです。

背景の絵やキャラの表情やコマ割りなど、本書の全てが起因して醸成される空気感が重要だと思います。

しかし、漫画の帯の文章が上手に魅力を汲み上げていたので、そちらを紹介したいと思います!

        f:id:bubuyamacoffee:20221222124419j:imagef:id:bubuyamacoffee:20221222124542j:image「時に甘く、時にほろ苦い“毎日”へ。漫画界の吟遊詩人が贈る、カップ一杯分の温もりにも似た、コーヒーを巡る物語たち。」(第Ⅱ巻表表紙より)

「雑踏に咲き、香り、消える、ささやかな物語たち。花のように、コーヒーの湯気のように。甘く苦く、そっと…。」(第Ⅲ巻裏表紙より)

「この甘味と苦味を、この香りと温もりを、この我らが日々を、慈しむすべての人たちへ。」(第Ⅴ巻裏表紙より)

 

「シリーズ小さな喫茶店

こちらは、『一杯の珈琲から』『珈琲色に夜は更けて』『珈琲桟敷の人々』『月と珈琲、電信柱』の4部作で、副題が「シリーズ小さな喫茶店」です。

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先ほどの『コーヒーもう一杯』は2005年〜2009年にかけて発売されています。

「シリーズ小さな喫茶店」は、2015年〜2018年にかけて発売されており、こちらのほうが新作です。内容は繋がっておらず、世界観や絵柄もほとんど変わらないので、どちらから読んでも問題ないと思います。

ちなみに私が初めて読んだ山川直人さんの漫画は『一杯の珈琲から』で、2年ほど前に旅行先の本屋で偶然見つけました。

 

終わりに

 

f:id:bubuyamacoffee:20221222154824j:imageこの漫画の魅力が、少しでも伝わったでしょうか?

うまく説明できず、抽象的な話ばかりしてしまいました・・・。

 

大好きな漫画ですが、本屋で全く見かけないので、紹介することができて本当に嬉しいです。

 

興味を持った方は是非、お読みください!

 

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後珈琲探訪記

 

 

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